1部昇格が決まったサッカー部の部員ら=名古屋市で(日本福祉大付属高提供) |
日本福祉大付属高校のサッカー部が来季から、県内トップリーグにあたる「愛知県一部リーグ」に参戦する。県内のリーグに参加してから五年でのスピード昇格。十チームしか入れない一部リーグに昇格を決めた強さの秘訣(ひけつ)は何なのか、部員らに聞いて探った。
高校のサッカー部などが参加できるリーグは県内では各地区のリーグと四部リーグから一部リーグまでの五段階。サッカー部は以前からあったが、人数も十人に満たない時期もあり、知多地区リーグに参加できない年もあった。
ところが、Jリーグでプロサッカー選手としての経験を持つ鵜飼建吾さんが二〇一四年に顧問になってから、サッカー部は変わっていった。「力を合わせて全国を目指そう」というポリシーのもと、部員たちは努力を積み重ねた。
最初はルールをきちんと守るように指導をしたが、今では選手たち自身が仕切って部活動に取り組むのが特徴となった。選手自身で考えること、主体性を大切にしているという。試合では選手たち自身が考えて行動していくしかない。ゲームの流れは選手にしか変えられないからだ。
一五年に知多地区リーグに参戦後、どんどん上位リーグへ上がり、部員の数も現在では約九十人に。そうしてつかんだ一部への切符。三年の倉富大誠さん(18)は「自分たちが入ってきた時は四部だったので、実感が湧かなかった。応援も含めチームで一体感を持って闘えて、一部にいけたのだと思う」。
三年の清水海輝さん(18)は「目指してやってきたので、素直にうれしい。練習では、百パーセントの力を出し切るように努力してきた。苦しいことがあると思うけど最後に結果が出たとき、みんなで乗り越えられて良かったと思えるので、後輩たちには日々の練習を手を抜かずに頑張ってほしい」とチームの今後に期待を寄せる。
サッカー部は知多半島から集まった生徒が多く、鵜飼さんは「知多半島の地域性が出ているのかもしれない。真面目でひたむきな生徒が多い」と分析。指導したことを素直に受け入れたり、吸収したりして、力を発揮してくれることが多いという。三年の横井玄太郎さん(18)は「練習はつらいこともあったけれど、サッカーをやっている時間が楽しかった。後輩たちにも大切にしてほしいし、そうすれば結果もついてくると思う」と笑顔を見せた。来季は四月から、一部での戦いが始まる。
(鈴木佐歩)
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March 03, 2020 at 03:08AM
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日福大付高、サッカー県1部参戦 元Jリーガー指導 - 中日新聞
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