新型コロナウイルスの猛威が13日、欧州サッカーの中心を直撃した。最高峰の欧州チャンピオンズリーグ(CL)に加え、イングランドやドイツなどの国内リーグの延期が次々と決まった。少なくとも4月初旬までは主要リーグの公式戦が全て中止となり、前例のない空白期間に突入した。

アーセナルのアルテタ監督が感染したプレミアリーグは、13日朝に緊急会合を開いて即座に延期を決めた。ドイツとフランスも続き、既に発表していたイタリアとスペインを加えた5大リーグが中断で足並みをそろえた。ビッグクラブも軒並み活動停止とまさに異常事態。リバプールのクロップ監督は「今はサッカーは全く重要ではない」との声明を出した。

今後の日程調整は17日に欧州連盟(UEFA)が開く臨時のビデオ会議が鍵を握る。残り試合を消化するため、欧州CLはホームアンドアウェー方式を1発勝負に変更する案が浮上。6~7月に12都市で広域開催される欧州選手権を1年延期し、その期間に各リーグの延期分を代替開催する構想も有力視される。各リーグとも4月の再開を目指すが、最悪の場合はシーズン途中での打ち切りもあり得る。