24年ぶりに全国高校サッカー選手権を制した静岡学園OBのMF神田凜星(りんせい、19)がこのほど、リオ・ブランコEC(ブラジル・サンパウロ州選手権2部)とプロ契約を結んだ。静岡学園からブラジルでのプロ契約は三浦知良(53=J1横浜FC)以来2人目。スポニチ本紙に悲願達成の思いと今後のさらなる目標を語った。
1メートル54の“小さなサムライ”がサッカー王国で夢へのスタートを切る。現地時間12日(日本時間13日)、リオ・ブランコECとプロ契約を締結。「諦めずにやってきてよかった。ここがゴールじゃなくてスタート。プロ1年目としてガンガンやっていきたい」と力強く意気込んだ。同クラブは1913年に創設。過去には元ブラジル代表のMFフラビオ・コンセイソン氏(45)やJ2磐田のFWルキアン(28)らも所属していた。先月末には練習に加わり、「雰囲気もいいし、技術を大切にする部分が静学に似ている。足元の技術ではブラジル人であろうが負けないように」と新天地での活躍を誓った。
昨季はアトレチコ・ゴイアニエンセU―20で9試合に出場し1得点2アシスト。静岡学園で磨いた足元の技術と、広い視野から繰り出すスルーパスを武器に存在感を示した。「自分的にはもうちょっとできたかな」と言うが、選手登録後の9月からという短い期間で結果を残し、今回の契約にこぎ着けた。11月からの約3カ月間はブラジルから帰静し、母校の練習に参加。1月13日には全国高校サッカー選手権決勝も生観戦し「まさか全国優勝が見られるとは。少し悔しい気持ちもあったけど、素直にそういう姿を見られてうれしかった」と後輩たちの活躍に刺激を受けた。
先月16日には1つ下の後輩・MF松村優太(18=J1鹿島)が一足先にプロデビュー。神田は「同じプロとして絶対に負けられない。国は違いますけど、自分はサッカー王国で上を目指したい」と対抗心を燃やす。今後はU―23でプレーし、トップチームでの出場機会を狙う。「今、ブラジルでは本田選手(圭佑、33=ボタフォゴ)が騒がれてますけど、本田じゃなくて神田と言われるくらいバリバリやっていきたい」と王国ブラジルで大暴れする。
≪静学・川口監督もエール≫静岡学園で神田を3年間指導した川口修監督(46)は「ブラジルでプロになるのは難しい。本当に凄いこと」と、ブラジルでプレーした自身の経験も振り返り拍手を送った。静学の卒業生が世界に羽ばたくのは指揮官の悲願。「体が小さいのも武器になる。去年の1年で技術もパスも磨かれた。ブラジルにとんでもない日本人がいるぞというふうになってほしい」とさらなる飛躍へエールを送った。
◆神田 凜星(かんだ・りんせい)2000年(平12)9月22日生まれ、大阪市出身の19歳。5歳からFCクラッキでサッカーを始める。スポーツネットSC―千里丘FC―静岡学園。2年時に全国総体に出場し16強。好きな選手はブラジル代表FWネイマール(28=フランス・パリSG)。利き足は右。家族は両親、姉。1メートル54、51キロ。血液型A。
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March 15, 2020 at 02:20PM
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19歳MF神田 ブラジルでプロ契約!静学からカズ以来2人目「諦めずやってきてよかった」 - スポニチアネックス Sponichi Annex
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