とんでもない未来がくる?
Google(グーグル)は量子コンピューターが「量子超越性」を実証したと、科学雑誌のNatureに報告しました。これは、量子コンピューターにとって大きなマイルストーンを達成したことになります。
量子コンピューターでは、原子よりもさらに小さな粒子の動きを利用することで、理論的には通常のコンピューターよりも圧倒的に高速な処理が可能になるとされています。現在は研究と開発がすすめられている段階ですが、IBMはすでに他社が購入可能な量子コンピューターも発表しています。
今回Googleは、54キュービットの「Sycamore」プロセッサを開発し、これが世界最速のスーパーコンピューターで1万年かかる計算を200秒で完了したと発表しました。このように、現行のコンピューターの性能を量子コンピューターが実際に超えることを量子超越性と呼びます。
量子コンピューターでは、これまで膨大な計算時間が必要だった新素材や新薬の開発、金融、配送など、さまざまな分野で活躍することが期待されます。一方では、その計算能力によって暗号が破られるのではという懸念からビットコインが急落するといった状況も…なんとも凄まじい技術です。
なお、量子コンピューター開発をリードしていたIBMは今回の発表に対し、「スーパーコンピューターでも最適化すれば1万年ではなく2.5日で処理が終えられたはずだ」と反論しています。はたして量子コンピューターは、私達の暮らしを大きく変えてくれるのでしょうか?
2019-10-24 10:00:00Z
https://www.gizmodo.jp/2019/10/google-quantum-computer.html
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