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Monday, September 2, 2019

羽田国内線、16枠を再配分 地方路線で訪日誘客、新規会社向けに3枠 20年夏ダイヤ - Aviation Wire

羽田国内線、16枠を再配分 地方路線で訪日誘客、新規会社向けに3枠 20年夏ダイヤ - Aviation Wire

 国土交通省航空局(JCAB)は9月2日、2020年夏ダイヤからの羽田空港国内線の発着枠について、就航6社への配分を決定したと発表した。既存枠のうち19枠を回収し、16枠を再配分する。再配分した枠は、訪日客を地方へ誘客する非幹線に充当する。未使用となる3枠は、将来的に羽田に新規就航する航空会社向けに優先配分する。

再配分により地方への訪日誘客を図る羽田空港国際線の発着枠=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
再配分で地方路線
新規航空会社に3枠
増枠はすべて国際線

再配分で地方路線

羽田空港国内線の回収・再配分前後の発着枠数(JCABの資料からAviation Wire作成)

 羽田空港の国内線は、日本航空(JAL/JL、9201)グループと全日本空輸(ANA/NH)、スカイマーク(SKY/BC)、エア・ドゥ(ADO/HD)、ソラシドエア(SNJ/6J)、スターフライヤー(SFJ/7G、9206)の6社が運航している。昼間帯の発着枠は465枠で、現在はJCABが保有する2枠を除いた463枠を6社が使用している。

 463枠のうちJALは184.5枠、ANAは171.5枠、スカイマークは36枠、エアドゥは23枠、ソラシドエアは25枠、スターフライヤーは23枠を使用している。このうちJALから8枠、ANAから7枠、残り4社からは1枠ずつ計19枠を回収。JALに5枠、ANAに6枠、スカイマークに2枠、エア・ドゥとソラシドエア、スターフライヤーに1枠ずつ計16枠を配分する。

 再配分後は460枠となり、JALが181.5枠(3枠減)、ANAが170.5枠(1枠減)、スカイマークが37枠(1枠増)、エア・ドゥが23枠(増減なし)、ソラシドエアが25枠(増減なし)、スターフライヤーが23枠(増減なし)を使用する。

 再配分した枠は、札幌や伊丹、福岡、那覇などの幹線ではなく、地方への非幹線に充てる。路線は各社が今後決定する。

 JCABが保有する2枠は廃止となった2路線の枠で、ANAグループが2014年3月31日に三宅島線を、2015年10月24日に大島線をそれぞれ廃止した。

新規航空会社に3枠

 今回の再配分により、JCABの2枠と回収した3枠の計5枠が未使用となる。将来的に羽田に新規就航する航空会社向けに優先配分する「新規参入枠」を新設し、3枠を新規航空会社に充当する。新規参入会社が現れるまでの期間は、既存航空会社が暫定使用できる。

 また、地方自治体と航空会社が共同で地方路線の利用者を増やすアイデアを出し合い、優れた提案に配分する「政策コンテスト枠」を2枠追加し、現行の3枠から5枠に拡大する。政策コンテストは年度内をめどに実施する。

 政策コンテスト枠は、2014年3月30日からの夏ダイヤで初めて配分。ANAが鳥取線と石見線、JALが山形線を運航している。

増枠はすべて国際線

 羽田空港は、2020年夏ダイヤが始まる3月29日から、都心上空を飛行する新経路の運用を開始。新経路の運用により発着回数を3万9000回増やし、年間約9万9000回に拡大することで、7月の東京オリンピック・パラリンピック開幕に備える。

 増える3万9000回の発着回数は、すべて国際線に割り振る。国際線は1日あたり50枠の増枠となり、日本と相手国の航空会社に25枠ずつ配分する(関連記事)。

関連リンク
国土交通省
羽田空港 国内線旅客ターミナル

増枠で飛行検査
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国際線は50枠増枠
羽田国際線、ANA13.5枠で決定 JALは11.5枠、昼間帯新規7地域(19年9月2日)

政策コンテスト
羽田の政策コンテスト発着枠、配分再延長 鳥取・石見線(17年10月4日)
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石見と鳥取、山形に配分 羽田発着枠の政策コンテスト(13年11月27日)

前回の配分
羽田発着枠、全日空8枠 日航は3枠で決定(12年11月30日)

ANAの廃止2路線
ANA、羽田ー大島が最終便 国際線強化へ(15年10月24日)
ANA、Q300退役で羽田-三宅島線休止 最終便は火山ガス引き返し(14年3月31日)

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2019-09-02 11:00:00Z
https://www.aviationwire.jp/archives/182838

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